復刻時刻表 前回の「上野駅 常磐線 1970年」からかなり間が開いてしまいました。
今回は、大阪万博があった1970年8月の、上野駅 高崎線です。

東北・常磐線は仙台・盛岡・青森・北海道連絡のメインルートであるのに対し、高崎線系統は、新潟・長野・北陸方面へのメインルートとなります。

1970年になると、電車運転の列車がほとんどとなっています。
夏休みということもあり、早朝から臨時急行が設定されています。

7時50分には、金沢行の特急「はくたか」が発車しますが、碓氷峠をEF63と協調して越えられる489系がまだ登場していないため、485系で上越線回りで運転されています。

高崎線1

新潟方面は、特急は「とき」、急行は「佐渡」と分かりやすいですが、長野方面は、特急が「あさま」、急行は「妙高」が直江津行、「信州」が長野行、「志賀」が長野電鉄直通と多彩です。

近距離急行は、上越線系統が「ゆけむり」、吾妻線系統が「草津」、両毛線系統が「あかぎ」です。

昼行特急として、唯一気動車(キハ81)で運転されていたのが、13時50分に発車する特急「いなほ」秋田行です。

高崎線2

夜になると、夜行列車の時間帯となりますが、東北・常磐線系統に比べて運転距離が短いので、発車する時間帯も夜の帳が下りてからとなります。

最長距離を走るのは、秋田行の「急行「鳥海2号」と「鳥海3号」ですが、酒田・鶴岡を有効時間帯に設定している列車なので、終着秋田まで乗る人の多くは、東北・奥羽線の急行「津軽」を使います。

午前0時を過ぎても、長岡行の普通列車があります。
尾瀬観光にも関連したダイヤだと思われます。

高崎線3